千葉在住の林さんの第11弾! 「関東鉄道KIHA500(筑波鉄道キハ504)」完成報告です。
リクエストから1年経たずに製品化されるとは思ってもみませんでしたよ!
3月に販売開始となった関東鉄道KIHA500、早速調達し、製作しました。
この車輛、5両のうち3両(503〜505)は経営分離した筑波鉄道に属し、室内はセミクロスシートのまま同線廃線まで活躍しました。
私は筑波鉄道で活躍したエアサス台車の504として製作しました。
それにしても、筑波鉄道って、悔しいんですよね。
私はKIHAさんのシリーズを作るくらいなので、当然に「オールディーズ気動車ファン」です。
概ねKIHAさんが出している車輛の大部分はもう現存しないか、あっても稼働はしてません。
それどころか、路線自体なくなっているものがほとんどです。
これら多くの路線は、多くが自分が生まれる前になくなっていたり、生まれていてもごく幼少だったり、
べらぼうに遠かったり、・・・というところで、
それならそれで諦めがつくものです。乗れなかった、撮れなかったこともそれほど悔しくはないのです。
しかしです。筑波鉄道は、廃線が1987年3月。その時自分はもう中学2年生。
まして起点の土浦なんて、当時の住所だった東京北区からは行こうと思えば簡単に行ける距離だったんです。
どうして行かなかったのか? それは筑波鉄道のことを知らなかったんです。
いや、当時から鉄道ファンです。でも、関心の対象は専らブルートレインでした。
関東地方にこんな味わいあるローカル鉄道があるのに、気動車それ自体興味なかったんです。
惜しい・・・!! 返す返すも、惜しい・・・!!!!
実際、キットが届いてみて、ちょっとオドロキでした。
なんと、前面手摺、ベンチレーターまでプリントされている!! 他の車種はここまでなかったかなぁ?
実のところ、発売前に使用するであろう小パーツ類は先に調達しておいたんです。
KIHA500の特徴とも言える前面手摺は、トレジャータウンのTTP245「国鉄・私鉄気動車手すりセット」に含まれています。
屋根上排気筒はペアーハンズNP-044気動車排気管を使用。
ベンチレーターは、GMショップにて見つけた「押込み型ベンチレーター」を使用しました。
アンチクライマー、ドア下靴刷りと尾灯上ステップはパーツとして印刷されていますが、歪んではめ込みにくいので0.3ミリプラバンから作りました。
でも、KIHAさん〜! 手摺まで紙では無理でしょう〜?!
そして、塗装です。実は「オレンジ問題」を解決しました!!
何だそれ? オレンジ問題? そうです。GM塗料の赤味が少なすぎる朱色4号の色調です。
いや、エアブラシ導入したのではありません。じゃあ、どうやって?
思いついたんですよ。模型雑誌の工作記事を見ていて。通常、色の発色を良くするために下地の影響を抑えるのですが、あえて利用してみたんです。
すなわち、赤を先に塗ってから朱色をぬってみたんです。丁度良い色調になりました。
でも、みなさんエアブラシくらいお持ちでしょうから、別に参考にならないよ・・・って聞こえてきそうです。
それにしても、このKIHA500、せっかく製品化されたので、今度もう一両作ってみようかな・・と思っています。
本日はヨタ話ではありません。飲りつつではありますが・・・
実はワタクシも乗り遅れた旧型気動車ファンなのです。
HOでは、レイアウトを設置するスペースが無くNに転向し、ようやく小さなレイアウトを作り、
“電車”やらSLを走らせて喜んでいたのですが、ひとつの疑問にブチ当りました。
なんで、電車とSLが一緒に走っているのだ?何か変だ!何だそれ?そうです。「架線問題」なのです。
じゃ架線を作るか。しかし急カーブの小レイアウトでは支柱だらけにしないとパンタが脱線してしまうではないか!どうするんだ!エエ〜!
そうだ!簡単な話だ。電車はやめて気動車にすればいい。「架線問題」解決だ!イエ〜!!
SLと一緒に走らせるなら、旧型気動車でしょう。そうでしょ。いつ作る、「今でしょ」。
という訳で、旧型気動車を作る様になった時には、林さん同様、乗り遅れてしまったのです。ハーハーハー・・・
何故、NからHOへ転向したのかと申しますと。旧型気動車独特の、菱枠台車にスポーク車輪。
スカスカの菱枠台車に履かれたスカスカのスポーク車輪の隙間から見える向こうの景色。
これを実現するには、当時のNでは限界があったのです。
何はともあれ、現在のペーパーシートのKIHAは架線のせいというか、おかげというか、若き私の小さな疑問から生まれたといっても過言は無い(キッパリ)という訳なのです。
下の写真は、林さんお得意のシュール路線、「最近何かゲテモノ画像がないと投稿文が終われないような・・・一度登場した商店街モジュールですが、今度は反対側ですのでご容赦・・・(林さん談)」